炭化水素の処理 INDUSTRIAL WASTE

炭化水素の処理

2026.01.28

《炭化水素》とは

炭化水素(たんかすいそ)とは、炭素と水素のみで構成される有機化合物の総称です。廃棄物処理の現場において「炭化水素系の廃試薬」と呼ぶ場合、主に研究室や検査機関で使用されるハロゲン(塩素、フッ素、臭素等)を含まない有機溶剤を指します。

代表的な物質には、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサンなどがあります。これらは常温で液体のものが多く、極めて揮発しやすく引火性が高いため、消防法上の「危険物(第四類)」に該当します。塩素を含まないため燃焼時にダイオキシン類が発生しにくく、カロリーが高いため、燃料としてのリサイクル価値が高い一方で、保管・運搬時の火災リスク管理が最優先される品目です。

《炭化水素》の処理方法

引火点が70℃未満のものが大半であるため、「特別管理産業廃棄物(引火性廃油)」として処理します。ドラム缶等に詰め替えられた廃液は蒸留再生や燃料化(サーマルリサイクル)されますが、試薬瓶のまま排出される場合は、専門施設にて破砕・焼却処理されます。

具体的な品目

本品目として扱われるのは、主に大学、製薬会社、民間分析センター等の薬品棚から排出される、ガラス瓶や缶に入った試薬類です。具体的な製品名(物質名)としては、以下のものが挙げられます。

・脂肪族炭化水素:n-ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、リグロインなど。

・芳香族炭化水素:ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなど。

・脂環式炭化水素:シクロヘキサンなど。

実務上の注意点として、同じ「有機溶剤」であっても、ジクロロメタンやクロロホルムなどの「ハロゲン系炭化水素」が混入することは厳禁です。これらが混ざると、安価な燃料化ルートに乗せられず、高額な分解処理が必要となるため、排出時の分別徹底(ハロゲンフリーの証明)がコスト高抑制の肝となります。

処理費の目安

30,000円~/1式

 
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