硝酸銀の処理 INDUSTRIAL WASTE

硝酸銀の処理

2026.01.28

《硝酸銀》とは

硝酸銀は、銀を硝酸に溶かして作られる無機化合物で、水に非常によく溶ける無色の結晶です。 廃棄物処理の実務において、この物質は単なる「廃液」や「化学薬品」とは一線を画す存在です。なぜなら、その名の通り「貴金属である銀」を含んでいるためです。法的には毒物及び劇物取締法の「劇物」に指定されており、皮膚や衣類に付着すると光に反応して黒くなる(タンパク質と反応する)性質があるため、保護手袋等の着用は必須です。

しかし、業界的には「処理費をもらって捨てるもの」というよりは、「銀を取り出して売却できる都市鉱山(有価資源)」としての側面が強く、適切に管理・分別されていれば、買取対象となるケースが多い重要な品目です。

硝酸銀》の処理方法

含有する銀濃度に応じて、主に「銀の回収(リサイクル)」を行います。専門施設にて、電気分解法や金属置換法、化学沈殿法などを用いて銀を分離・精製し、再び銀地金として市場に戻します。銀を回収した後の残液は、中和・無害化処理を経て排水または汚泥処分されます。

具体的な品目

この品目の対象は、特定の産業プロセスから排出される液体やスラッジが中心となります。

1.写真・レントゲン廃液:医療用レントゲンや非破壊検査、旧来の写真現像プロセスで使用される「定着液」。感光材料から溶け出した銀がイオン状態で高濃度に含まれており、リサイクル効率が非常に高い代表的な資源です。

2.メッキ廃液:電子部品や装飾品への銀メッキ工程で使用された「老化液(劣化したメッキ液)」や、濃厚な洗浄水。シアン化銀など、他の有害物質と複合している場合が多いため、成分情報の開示が重要です。

3.実験・分析試薬:化学分析(滴定)や鏡の製造(銀鏡反応)、試薬の在庫処分など。少量でも銀が含まれていれば回収対象となり得ます。

処理費の目安

円~/

 
PageTop