カーボン樹脂の処理 INDUSTRIAL WASTE

カーボン樹脂の処理

2026.01.29

カーボン樹脂》とは

カーボン樹脂は、正式には「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」と呼ばれ、樹脂(プラスチック)の中に、強度を高めるための炭素繊維(カーボンファイバー)を混ぜ込んだ複合材料です。

「鉄より強く、アルミより軽い」という夢の素材として先端産業で多用されていますが、廃棄物処理の視点では「極めて処理困難な厄介者」です。 第一に、強すぎて通常の破砕機の刃が欠けます。第二に、焼却しても炭素繊維が燃え残ります。そして第三にして最大のリスクは、粉砕時に発生する微粉末が電気を通す「導電性物質」である点です。これが制御盤に入り込むと、工場の電気設備をショートさせ、全停止させる恐れがあります。

カーボン樹脂》の処理方法

産業廃棄物の「廃プラスチック類」に該当しますが、一般の廃プラとは厳格に区別して扱います。 導電性対策が施された専用破砕機で処理し、管理型処分場での埋立、または高温焼却によるサーマルリサイクルを行います。近年は繊維を回収する技術も実用化されつつあります。

具体的な品目

廃棄物として搬入されるカーボン樹脂は、製品そのものから製造工程の端材まで様々です。

1.スポーツ・レジャー用品:ゴルフクラブのシャフト、釣り竿、テニスラケット、自転車のフレームなど。中空構造のパイプ状や、金属パーツとの複合品が多く見られます。

2.自動車・バイク部品:GTウイング、スポイラー、ボンネットなどのエアロパーツ。

3.産業用部材:高圧水素タンク、風力発電のブレード(羽根)、航空機部品など。

4.プリプレグ(中間基材):製品になる前の、樹脂を含浸させたシート状の端材。冷蔵保管が必要なものが多く、硬化前はベタつくため取り扱いが困難です。

処理費の目安

100円/kg~

 
PageTop