恒温槽の処理 INDUSTRIAL WASTE

恒温槽の処理

2025.12.19

恒温槽》とは

恒温槽(こうおんそう)は、内部の温度や湿度を長時間一定に保つ機能を持つ装置の総称です。理化学研究所での微生物培養、食品工場の品質検査、メーカー開発部門での部品の環境試験(耐久テスト)など、幅広い分野で使用されています。

構造は冷蔵庫に似ており、断熱材で覆われた筐体に、加熱用のヒーターや冷却用の冷凍機(コンプレッサー)、温度制御盤が組み込まれています。廃棄物処理の観点から最も重要なのは、冷却機能を持つ機種(恒温高湿槽など)の多くが、冷媒としてフロンガスを使用しており、法律上の「第一種特定製品」に該当する点です。このため、単なる粗大ゴミとしての処分はできません。

恒温槽》の処理方法

産業廃棄物として処理しますが、冷凍機付きのものは「フロン排出抑制法」が適用されます。廃棄前に必ず登録業者へ依頼してフロンガスを回収し、「引取証明書」の交付を受ける必要があります。フロン回収後、またはノンフロン機に限り、金属と廃プラスチック等の混合廃棄物として収集運搬・処分業者へ委託し、マニフェストを交付します。

具体的な品目

廃棄物処理の実務において「恒温槽」として扱われる製品は、用途によって名称が異なりますが、素材構成は類似しています。

代表的な製品には、 細胞や菌の培養に使用するインキュベーター(培養器)、器具の乾燥や熱処理に使用する定温乾燥器(オーブン) 、温度と湿度を制御し、製品の耐候性をテストする大型装置である環境試験機(恒温恒湿槽)、急激な温度変化を与える装置である冷熱衝撃装置があります。

これらは、外装の「鉄・ステンレス(金属くず)」、断熱材としての「ウレタン・グラスウール(廃プラ・ガラスくず)」、観察窓の「ガラス」、および内部基盤やモーターの複合体です。 特に大型の環境試験機は重量物であり、搬出には解体工事が必要となるケースも多いため、現地調査を含めた慎重な見積もりが求められます。

処理費の目安

30000円~/台

 
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