日本ダスト株式会社
〒210-0857 神奈川県川崎市川崎区白石町3-44 [Map] TEL. 044-333-9458
©2026 NDK GROUP. All Rights Reserved.
アスベスト(石綿)は、天然に存在する極めて細い繊維状の鉱物です。耐熱性、耐久性、絶縁性などに優れるため、かつては「奇跡の鉱物」として建材、断熱材、ブレーキパッドなど幅広い用途で使用されてきました。
しかし、その繊維が極めて細かいため、飛散すると人が吸い込みやすく、肺がんや悪性中皮腫など、深刻な健康被害を引き起こす発がん性物質であることが判明しています。潜伏期間が15~50年と非常に長いのが特徴で、過去の使用が現在になって大きな社会問題となっています。
廃棄物処理の実務において、アスベストは単なる「がれき類」とは全く異なります。その飛散性の高さから「特別管理産業廃棄物」に指定されるものもあり、法律で定められた厳格な基準に則って処理しなければなりません。
最大のリスクは、不適切な解体・除去作業や運搬、処理によるアスベスト繊維の飛散です。作業員はもちろん、近隣住民の健康にも甚大な被害を及ぼす可能性があるため、排出から最終処分までの全工程で、徹底した飛散防止措置と管理が求められる、極めて危険性の高い品目です。
アスベストの処理は、その飛散性の高さ(レベル)に応じて、厳格な手順が定められています。
レベル1(発じん性が著しく高い)吹付けアスベストなど。作業場所を隔離し、負圧除じん装置を使用するなど、最も厳重な管理下で除去作業を行います。
レベル2(発じん性が高い)保温材、耐火被覆材など。レベル1に準じた飛散防止対策が必要です。
レベル3(発じん性が比較的低い)スレート、Pタイルなどの成形板。破砕・切断を避け、湿潤化させて手作業で丁寧に除去します。
除去したアスベスト廃棄物は、飛散しないよう湿潤化させた後、耐水性の材料で二重に梱包します。その後、許可を得た特別管理産業廃棄物収集運搬車で、許可施設である中間処理施設または最終処分場へ運搬します。処理方法としては、1,500℃以上の高温で溶融し無害化する「溶融処理」や、薬剤と混合して固める「無害化処理」、あるいは厳重に管理された最終処分場での「埋立処分」が行われます。
アスベストは、建物の様々な場所に使用されている可能性があります。
・吹付け材(レベル1): 鉄骨の耐火被覆、天井・壁の吸音・断熱材など。・保温材・断熱材(レベル2): 配管やボイラー、ダクトの保温材、煙突の断熱材など。・成形板(レベル3): 屋根材(スレート)、外壁材、天井・壁・床のボード類(ケイ酸カルシウム板第一種)、Pタイルなど。・その他: ブレーキライニング、パッキン、シール材など、工業製品にも使用されていました。
要相談
※アスベストの処理費用は、レベル、建材の種類、量、作業環境、必要な届出など、状況によって大きく変動します。まずは専門家による現地調査と、それに基づいた詳細な見積もりが必須となります。