石綿含有がれき類 INDUSTRIAL WASTE

石綿含有がれき類

石綿含有がれき類》とは

石綿含有がれき類とは、建物の解体・改修工事などの際に、アスベスト含有建材(主にスレートなどのレベル3建材)が破砕・破損し、コンクリートがらや木くずといった他の廃棄物と混合してしまった状態のものを指します。

一見するとただのがれきの山ですが、その中に目に見えないアスベスト繊維が混入・付着しているため、極めて慎重な取り扱いが求められます。 廃棄物処理法上、これらは「石綿含有産業廃棄物」として分類され、通常のがれき類とは明確に区別して処理しなければなりません。 最大のリスクは、分別や積み込み、運搬の過程で、がれきに付着したアスベスト繊維が再飛散することです。たとえ微量であっても、一度飛散すれば作業員や近隣住民に深刻な健康被害をもたらす危険性があるため、処理の全工程で飛散防止を意識した作業が不可欠となります。

石綿含有がれき類》の処理方法

石綿含有がれき類の処理は、通常のがれき類とは異なり、飛散防止を徹底した手順で行われます。

湿潤化
まず、がれき類の山全体に散水し、十分に湿らせることで、粉じんやアスベスト繊維が飛散するのを防ぎます。

分別(可能な場合)
状況が許せば、湿潤化した状態で、手作業や重機を使い、アスベスト含有建材とその他のがれき類を分別します。

梱包
飛散防止措置として、フレコンバッグ(柔軟性のあるコンテナバッグ)に詰めるか、トラックの荷台に積んだ後、飛散防止シートで隙間なく覆います。

表示
運搬中や処分場で他の廃棄物と混ざらないよう、梱包した袋や運搬車両には「石綿含有産業廃棄物」であることを明確に表示します。

運搬・最終処分
許可を受けた収集運搬業者が、許可を受けた中間処理施設または最終処分場へ運搬します。処分方法としては、管理型最終処分場での「埋立処分」が一般的ですが、溶融処理や無害化処理が行われる場合もあります。

具体的な品目

石綿含有がれき類は、以下のような状況で発生しやすくなります。

スレート屋根や外壁の解体
重機で建物を一気に解体した際、屋根や壁に使われていたスレートが割れ、下にある木材やコンクリートと混ざってしまった状態。

内装の改修工事
床材のPタイル(アスベスト含有)を剥がす際に下地のモルタルごと除去し、それらが混合してしまった状態。

不適切な事前調査
アスベスト含有建材の存在に気づかずに解体を進めてしまい、後から混合廃棄物となってしまうケース。

火災現場
火災によって建物が崩落し、アスベスト含有建材が他の建材と分別不可能な状態で混ざり合ってしまったがれき。

処理費の目安

要相談

※アスベストの処理費用は、レベル、建材の種類、量、作業環境、必要な届出など、状況によって大きく変動します。まずは専門家による現地調査と、それに基づいた詳細な見積もりが必須となります。

 
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