日本ダスト株式会社
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産業廃棄物における「鉱さい(鉱滓)」とは、事業活動に伴って生じた鉱物由来の不要物の総称であり、廃酸や廃プラスチック類などと同様に、排出する業種が限定されず、あらゆる事業所から排出されるものが対象となります。具体的には、鉄鋼の製造過程で生じる高炉スラグや製鋼スラグ、銅やアルミニウムなどの非鉄金属の製錬時に出るスラグに加え、金属の鋳造で使い古された廃鋳物砂、さらには採掘時の不良鉱石などもこれに含まれます。
鉱さいの管理において最も注意すべき点は、重金属などの有害物質の溶出リスクです。鉛、ヒ素、六価クロム、カドミウムなどの有害物質が法定の判定基準を超えて溶出するものは、環境や人体への被害を防ぐため「特別管理産業廃棄物(特定有害産業廃棄物)」に指定されます。これらは通常の産業廃棄物とは明確に区別し、雨水などによって有害物質が地下水や土壌へ流出しないよう、基準を満たした厳格な管理と遮断型処分場などでの適切な処理が義務付けられています。
処分方法としては、最終処分場への埋め立てのほか、現在では土木・建築分野での高度なリサイクルが主流となっています。例えば鉄鋼スラグは、セメントの原料や道路の路盤材、コンクリート用骨材として広く再生利用されています。ただし、リサイクル材として安全に利用するためには、膨張を防いだり成分を安定させたりする「エージング(安定化処理)」の工程が欠かせません。また、事業所での保管時においては、乾燥による粉塵の飛散や、降雨による成分の流出・濁水の発生といった周辺環境への悪影響を未然に防ぐため、シートによる被覆や建屋内での適切な管理が求められます。