日本ダスト株式会社
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産業廃棄物における「汚泥」とは、事業活動に伴って生じた泥状の廃棄物の総称であり、日本国内で排出される産業廃棄物の中で最も排出量が多い品目の一つです。工場の排水処理プロセスや製造工程から生じるドロドロとした半固形状のものがこれに該当しますが、その性状は発生源によって大きく異なるため、実務上は「有機汚泥」と「無機汚泥」の二つに大別して理解することが重要です。
有機汚泥とは、主に食品工場や製紙工場、下水処理場などの排水処理過程で生じる、有機物を多く含んだ汚泥のことです。活性汚泥法などの処理で発生する微生物の死骸などが主成分であり、腐敗しやすい性質を持っています。これらは適切に処理することで、肥料(コンポスト)としての利用や、メタン発酵させてバイオマスエネルギーとして活用するリサイクルが進んでいます。
一方、無機汚泥とは、建設現場での杭打ち工事などで発生する建設汚泥や、金属メッキ工場の廃液処理から出る金属水酸化物の沈殿物、ガラス製造工程の研磨粉などが該当します。これらは成分に応じて、セメントの原料や路盤材として再資源化されるほか、リサイクルが難しいものは脱水・乾燥後に埋立処分されます。
汚泥処理における最大の課題は、その高い含水率にあります。水分を大量に含んだままでは運搬効率が悪く、焼却や埋立も困難であるため、排出時には脱水機や乾燥機を用いて水分を飛ばし、減容化(体積を減らすこと)を行う中間処理が欠かせません。また、特定の工場から出る汚泥には重金属などの有害物質が含まれるリスクがあり、基準値を超えるものは「特別管理産業廃棄物」として、通常の汚泥とは明確に区別して厳重に管理・処理する必要があります。