繊維くず INDUSTRIAL ITEMS

繊維くず

繊維くずについて

産業廃棄物における「繊維くず」とは、事業活動に伴って生じた天然繊維の糸くずや布切れなどの総称です。あらゆる事業所から排出されるわけではなく、建設業や繊維工業、衣服・その他の繊維製品製造業といった特定の業種から排出されるものに限定されています。具体的には、紡績工場から出る綿くずや、アパレル工場で衣服を裁断した際に出る端切れ、建設現場で使い古された天然素材のロープなどがこれに含まれます。なお、ナイロンやポリエステルといった合成繊維のくずは「廃プラスチック類」に分類されるため、素材による正確な分別が求められます。

処分方法としては、別の用途に再利用するマテリアルリサイクルが一般的です。使いやすいサイズに裁断して工場用の清掃布(ウエス)として活用したり、「反毛」と呼ばれる技術で繊維を綿状にほぐし、自動車の防音材やフェルト材として生まれ変わらせたりします。また、汚れがひどく素材としての再生が困難なものは、廃プラスチック等と混合して固形燃料(RPF)に加工するサーマルリサイクルも広く行われています。適正な再資源化を進めるためには、排出段階での天然繊維と合成繊維の確実な選別と、飛散・水濡れを防ぐ徹底した保管管理が極めて重要となります。

 
PageTop