日本ダスト株式会社
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産業廃棄物における「廃油」とは、事業活動に伴って生じた鉱物性油および動植物性油の総称です。工場で機械のメンテナンスに使われた潤滑油、絶縁油、金属加工時の切削油などの工業用オイルに加え、飲食店や食品工場から排出される廃食用油(使い終わった天ぷら油やラードなど)もこれに含まれます。特定の業種に限らず、すべての事業所から排出される油類が産業廃棄物の対象となるのが大きな特徴です。
廃油はその性状によって危険性が大きく異なるため、取り扱いには細心の注意が求められます。特に、揮発性が高く引火しやすいものはリスクが高く、引火点が70℃未満の揮発油類(ガソリン、灯油、軽油、シンナーなど)は「特別管理産業廃棄物(引火性廃油)」に指定されています。これらは火災や爆発事故を防ぐため、通常の廃油とは区別し、消防法などの関係法令も遵守した上で厳重に管理・運搬しなければなりません。また、古いトランスなどに含まれるPCB(ポリ塩化ビフェニル)汚染廃油は、毒性が強く適正処理が法律で厳しく義務付けられている特殊な廃棄物です。
一方で、廃油は非常に高い熱量(カロリー)を持っているため、有価物や資源としての価値も高い品目です。不純物を取り除いて再生重油として燃料化されたり、焼却施設の助燃剤としてサーマルリサイクルされることが一般的です。また、廃食用油に関しては、石鹸やインクの原料、あるいはBDF(バイオディーゼル燃料)として再生されるルートも確立されています。ただし、これらを効率よくリサイクルするためには、水分の混入を防ぎ、種類の違う油を混ぜないように分別保管することが不可欠です。