廃アルカリ INDUSTRIAL ITEMS

廃アルカリ

廃アルカリとは?

産業廃棄物における「廃アルカリ」とは、事業活動に伴って生じたアルカリ性の廃液の総称であり、廃プラスチック類などと同様に、排出する業種が限定されず、あらゆる事業所から排出されるものが対象となります。具体的には、化学工場や金属加工工場、部品洗浄プロセスで使用された水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)廃液、アンモニア水などの無機アルカリに加え、写真現像所や印刷工場から出るアルカリ性の現像廃液などもこれに含まれます。

廃アルカリの管理において最も重要となる基準は、その腐食性の強さを示すpH値です。水素イオン濃度指数(pH)が12.5以上の著しくアルカリ性が強いものは、人体や保管設備に甚大な被害を与える恐れがあるため、「特別管理産業廃棄物(腐食性廃アルカリ)」に指定されています。これらは通常の産業廃棄物とは区別し、耐アルカリ性の容器を使用するなど、漏洩防止を徹底した厳格な管理が義務付けられています。

処分方法としては、対となる「廃酸」や中和剤を用いて無害化する中和処理が一般的です。この過程で化学反応によって生じた沈殿物は、改めて「汚泥」として脱水・処分されます。また、洗浄工程などで使用された廃アルカリには有用な成分が残存していることも多く、不純物を分離・除去して再び工業用アルカリとして再生利用したりする高度なリサイクルも行われています。保管時には、成分の異なる薬剤(特に酸性物質など)と混ざることで急激な中和反応による発熱や有毒ガスが発生する重大なリスクもあるため、内容物の正確な把握と分離保管が不可欠です。

 
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